先輩コンサルに教えてもらったこと
- eishows999
- 2016年8月18日
- 読了時間: 4分
アクシスメソッドトレーナーの皆様、日々の活動、お疲れ様です。
私は地域密着ビジネスの収益アップマーケッターとして、もう、15年以上活動をしてきましたが、こんな私にも、駆け出しの頃がありました。
当時、貿易の仕事をしていたのですが、ひょんなことから、複数の経営者から収益アップのアドバイスを求められるようになり、いわゆるコンサル業として独立するかどうかを悩むようになったのです。
私は、ある有名な経営コンサルタントの元に行き、「コンサルタントとして成功する一番のポイントは何ですか?」と尋ねました。コンサルタントとして成功することに不安を出だしていたからです。
すると、彼は、さらりとこういいました。
「妹尾君、コンサルタントとして成功するのは簡単だよ。まず、儲かっているところだけをクライアントにすればいい」と。
つまり、すでに成功している経営者だけを相手にしろというのです。
コンサルタントを必要とするのは、経営に困っているところ…という固定概念があった私は、その言葉の意味が理解できずに「どういう意味ですか?」と尋ねると、彼はその理由を教えてくれました。
中小零細企業で上手くいていないところは、社長に原因がある。
そういう人は、考え方や価値感が間違えていたり、行動力が無かったり、何かに依存していたりするんだ。
そういう人に、いくら良い内容をレクチャーをしても、理解できなかったり、実践しなかったりする。
そうなると、絶対に結果は出ない。つまり、実績は作れない。
上手くいっている会社の経営者は、素直で、行動力があって、人のせいにしない。
教えたことを素直に受け入れ、自分で責任を持って行動する。だから、結果も出る。
そうすると、君は実績を手に入れて、それを信用材料にどんどんクライアントを増やしていくことができるだろう。
上手くいかないコンサルタントは、上手くいっていない会社の収益を伸ばして実績を作ろうとする。でも、それ自体がほぼ不可能なこと。
だから、いつまでも実績が作れず、無理をいう馬鹿な社長に良いように使われて時間を無駄に過ごすことになる…と。
この説明を聞いて、私は「言われてみればその通りだ」と思いました。
そして、その言葉通り、儲かっている会社や商店だけを相手にすることにしたのです。
確かに、実績がない中で、儲かっている会社のクライアントを探すのは大変でしたが、最初の一件を見つけることで、先輩コンサルタントの言うとおりになったのです。
やっぱり、スターティング時はどんなクライアントでも欲しいものですが、やせ我慢をして選んでよかったと思いました。
さて…。・
実は、15年にわたりマーケッターとして仕事をする中で、「困っているのでどうにか助けてくれませんか…」という言葉に情がほだされ、儲かっていない会社や商店をサポートしたことが何度かあります。
その際に気付いたのは、「やっぱり、先輩経営者の言うとおりだ」ということ。
困っているのだから、自分のアドバイスを真摯に受け止め、一生懸命実践してくださるはずだと思っていたのですが、そういう経営者ほど、言うことは聞かないし、実践せずに、振り回されるばかりだったのです。
それまで、心のどこかで、「儲かっていない経営者でも、儲ける方法を知れば成功できるはず」だと思っていたのですが、それは間違いで、そういう人たちは、儲ける方法を知らないから儲かっていないのではなく、それ以前の問題があるから儲かっていないのだということを痛感しました。
とはいえ、どちらかというと情的なので、その後も、何度か、同じ轍を踏むことになるのですが(笑)
皆様の中にも、上手くいく方法さえ知れば成功できるはずだ…と思っている人がいるかもしれません。
でも、経営が上手くいっていないとしたら、そういったノウハウやテクニックの知識が不足しているからではなく、もっと根本的な部分に問題があるかもしれないですよね。
その部分を自覚して、自分を変化させていこうとすること。そこから成功への道が開かれていくのだと思います。
共に成功を…
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