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お客様は神様…なの???

  • 執筆者の写真: eishows999
    eishows999
  • 2016年9月18日
  • 読了時間: 4分

アクシスメソッドトレーナーの皆様、日々の活動、お疲れ様です。

「お客様は神様です」というのは、三波春夫さんの有名な言葉。

この言葉、けっこう誤解を生むと思うんですよね。

例えば、例えば買い物客が「お金を払うんだからもっと丁寧にしなさいよ。お客様は神様でしょ?」と、いう風になったり、店員さんの方も「お客様は神様です、って言うからって、お客は何をしたって良いっていうんですか?」という具合に考えてしまったり。場合によてては、俗に言うクレーマーの皆様にとっては、自分の言い分を正当化する基準になったりするわけです。

でもね…。

実は、この言葉を広めた三波春夫さんは、この言葉について、こんなことを言っているのですよね。

『歌う時に私は、あたかも神前で祈るときのように、雑念を払って澄み切った心にならなければ完璧な藝をお見せすることはできないと思っております。ですから、お客様を神様とみて、歌を唄うのです。また、演者にとってお客様を歓ばせるということは絶対条件です。だからお客様は絶対者、神様なのです』

つまり、「お客様は神様=お金を払う方が偉い=お客様のいうことは何でも聞くべき」ではなく、「お客様は神様=清らかな気持ちで全力を尽くす対象」だということなんですね。

なんか、まったく違う意味で、広まってしまっていますよね(;・∀・)

ちなみに、三波春夫さんは、この言葉が間違った意味に捉えられ、それが広がっていることに、生前、非常に心を痛めていたそうです。

お客様は、売上を持ってきてくれる存在。

そして、売手は、やっぱり、売上って欲しいですよね。

だから、ついつい、間違った意味での「お客様は神様です」という感覚を持ってしまう。

うんうん、それはよく分かります。

でも…。

商取引というものは、イーブンの間で行われるのが本来あるカタチなんですね。

そもそも、どのようにして商取引が始まったのかと言うと…。

太古の昔、体が丈夫で、めちゃくちゃ狩りが上手い人がいました。この人は狩りに行くたびに獲物を持って帰ります。でも、料理や加工が下手なので、お腹は満たせるけど、不味いし、加工の仕方を知らないから、すぐに肉が腐ってしまう。

一方、年を取って体力はないけど、料理や加工は上手い人がいました。この人は料理は作れるし、肉を長持ちさせることはできるけど、猟に行っても肝心の獲物を取ってくることが出来ない。

他にも、野菜を育てるのはうまいけど猟や料理が苦手な人や、皮をなめして服をつくのは上手いけど猟や料理、野菜作りはできない人がいた。

そういった中で、「じゃぁ、猟で取ってきた肉をこれくらい上げるから、料理と肉の加工をして」とか、「野菜を上げるから、肉と交換して」とか、「肉をくれたら、服を作ってあげるよ」という関係ができ、商取引というものが生まれてきたんですね。

じゃぁ、この中で、誰が一番偉いの???

狩りをしてくる人?じゃないよね。

だって、この人、他の人がいなければ美味しい料理を食べることも、野菜を食べることも、服を着ることもできないのですから。

みんなが、自分のできない部分を、自分が出来る部分で補い合おうとしたのが、商取引の始まりなのです。

そのうち、肉や野菜や服を持ち歩いたり、保存するのが面倒ということになり、お金が発明されて、お金を媒体として商取引が行われるようになったのですね。

資本主義社会では、お金を持っていることは成功の一つの目安です。

猟師で言えば、めちゃくちゃ獲物をたくさん獲ってくる人なのですから、称賛されるべきなのです。

でも、お金をいくら持っていても、商品を売ってくれる人がいないと、なんにも買えないですよね。イノシシはたくさん持っているけど、お腹を空かして、裸で過ごさないといけないわけ。

これって不便じゃない???

だから、商取引とは、本来、イーブンの関係の中で行わるものなんですね。

確かに、自分では獲れないイノシシを持ってきてくれるので、感謝をするべきだし、相手を尊重すべきなんだけど、向こうも同じ立場であるべきなのです。つまり、自分が欲しいものと交換してくれる人に感謝し、尊重すべきなのです。

これが、商取引の本来あるべき形。

分かりますよね?

この部分が分かると、「お客様は神様」だけど、「お客様は神様じゃない」ってことが分かってくるのです。

本日は、ちょっと長くなったので、続きは明日のblogで。

続きをお楽しみに。

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